私の大学卒業の頃のムダ毛失敗談
【沖縄県 浦添市 shokaさん 】
当時、同い年の彼氏と付き合っていて「卒業論文を提出したらゆっくりデートしようね」という約束を励みにほぼ一週間誰にも会わず家でひらすらパソコンに向き合っていました。
そしてついに卒論提出の日・・・
正午に提出しその後は大学の側のおしゃれなレストランで彼とランチを食べ久々のデートを楽しむ予定でした。一週間ぶりの外出なのにギリギリまで修正した卒論を無事提出しなくてはいけない焦りと久しぶりのデートだからおしゃれをしなくてはという焦りでいつも以上にドタバタな朝を過ごしていました。
毎日一人で作業をしていたのでお風呂も二日に一回だし化粧も久しぶり。脱毛なんてもちろんさぼりまくりという女子力の低下具合は人生最低レベルでした。
「やばい!うっすらヒゲが生えてる!!!」
毛の濃いのが悩みの私は一週間ろくに鏡も見なかったため最悪状態の顔になっていました。まつげのボサボサ具合も気になりましたがうっすらとヒゲがはえている・・・。
このままではとても彼氏とランチなんて楽しめない。時間はないけどしっかり剃ってお化粧を頑張らなくては。。。と鏡の前に一時立ち尽くしていました。
しかし刻々と迫る時間に大きくなる焦り・・・
いつもなら座って丁寧に脱毛しますがこの時ばかりはお風呂上がりの脱衣所でまるでお父さんのように勢い良くヒゲを剃ろうとしました。
その時でした!!
「ジョリッ!」
いやな音とともに温かくなる口周り。慌てていたためか手が滑り唇の上のところが切れていました。これじゃヒゲを剃って失敗しましたというのが丸わかり。
「私はヒゲが生える女!」を彼氏にアピールしているようなものです。
ただのデートなら「風邪をひいた」でドタキャンしてしまえばよかったかもしれません。でも論文を提出しに行けば間違えなく顔を合わせてしまうから言い逃れはできません。もちろん卒業がかかっているから提出しに行かないわけにもいきません。仕方なく泣く泣く絆創膏を貼りマスクをして学校に向かいました。
そして彼氏とのランチ・・・
必死に考えた「にきびができちゃってひどいのっ!」という嘘でごまかしマスクをとって食事をしました。論文の大変さを分かち合いゼミのみんなで行く卒業旅行の話に花が咲きやっぱりランチに来てよかった!と一安心したところ。
「あっ!」
彼が私の顔を見て何かに気づきました。
「なに?」
「いや、なんでもない!」
「なに?言ってよ」
言いにくそうにする彼にニキビという嘘がばれヒゲを剃るのが失敗したことがわかってしまったのかとひやひやする私。
「うん、あの・・・、言いにくいんだけど、鼻毛出てるよ。」
なんと!私が処理すべきムダ毛はヒゲだけでなく鼻毛もだったのです。ヒゲの失敗ばかりが気になってしまい鼻毛のことは朝全く気にしていませんでした。ヒゲをなんとかごまかせたと安堵していたらこんなところで失敗するとは・・・。
それ以来どれだけ忙しくてもどれだけ家にこもっていても毎日ヒゲと鼻毛だけは気を使うようになりました。